高津加log

140字以上のメモ📝

7/22 cat fish label presents [AFTER BALLET]

2017/7/22(Sat.)
cat fish label presents [AFTER BALLET] @Shibuya CLUB QUATTRO
SPARTA LOCALS / 夜の本気ダンス / imai(group_inou) / 山内総一郎(フジファブリック)
 
思い出話。
10代の終わりに、スパルタローカルズの1stと2ndアルバムをよく聞いていた。
たしかCDTVでテーマ曲になっていてそれで知って、勢いでシングルとアルバムを購入したんだと思う。引っ越す度にCDを随分処分していたけど、彼らのCDだけは未だに手元にある。毎年、夏の夜更けに聞きたくなる。
昔から萩原朔太郎室生犀星などをよく読む学生だったので、歌詞の生々しいようで寓話的な暗さだったり、唐突にあらわれる暴力性、あるいは光(のような救済のような感情)だったりが、尖ったギターの音のセンスともの凄くはまってて、好きだった。
当時はヘッドホンで彼らの曲を聴いていた。1人で浸る方が好きで、彼らの曲を生で聞くことに興味がなかったのだ。
が、いつの間にか解散してしまっていた。3rdアルバム以降なんとなくそんな気もしていたから、解散と聞いて妙に納得したのを覚えている。
彼らの解散の少し前位から、私は先輩に誘われてアナログフィッシュフジファブリックのライブに連れて行ってもらい、ライブ楽しい!となっていた。今や1人でも終業後ライブにさくっと行く人間になっている。
そんな私が今一番よくライブに行っているバンドが、夜の本気ダンスである。夜ダン公式からは「彼らが敬愛してやまないスパルタローカルズとの対バン」とあり、「いや、米田君(ボーカル)が好きそうなのわかるけど敬愛までは知らなかったよ」と思わずつっこんだ。で、気づいたらチケットを申し込んでいた。
当日は1人で、踊りやすい壁側にいた。めっちゃ楽しかった!
 


■1st:夜の本気ダンス
(あとで知ったけど、夜ダン、前にラジオでスパルタローカルズの曲を流していたらしい。)
案外夜ダンT着てる人が多かった。アウェー気味かなあと思っていたのだけど、そんなことはなかったね。
TAKE MY HAND、このあいだのワンマンで聞いた時よりしっかり聞けてアガった。曲調、大人になってる感じがある(アニメタイアップだった前の曲が個人的にアニメ意識しすぎててノリきれなかったので、この新曲は嬉しいのだ、とても)。Where?が走り気味だったけどたまにはいいか、鈴鹿君もテンションあがってたんだろう。いわく(MCで言ってた)、銀杏しか聞いてなかった鈴鹿君と洋楽しか聞いていなかった米田君、唯一共通して好きだった邦楽バンドがスパルタローカルズだったとのこと。解る気がするよ。
しかし西田君が加入してからどんどんつなぎが上手になっているなと感じる。本気ダンスタイムのJapanese styleからb!tchの流れとても踊れた。
MCでドラム鈴鹿君が散々スパルタローカルズへの愛を叫んだ後の、米田君の「僕の方が(スパルタローカルズ)好きですけどね」とさらりという感じがとても良かった。好きだよそういうところ。



■2nd:imai(group_inou)
ソロになって初めて聞いた。group_inouの時も2曲くらいしか聞いたことがなかったけど、ソロ、すごくいいね。時間が短く感じた(実際短めだったけど)。
夏の夜の海辺で星が綺麗な感じの曲。宇宙みたいなビート、聞いてて気持ちよく踊れた。新曲かな?
MCは前半だけだったけど、バスが1本すっとばして来たんじゃないかって時の混み具合、よく解るし殺気がやばいよね。日本人の静かな殺気ほんと怖い。


■3rd:山内総一郎(フジファブリック)
こちらもソロは初めて。トーキョウバレリーナをやってくれた!FLyや今夜もブギー・バックまでやってくれて、会場大盛り上がり。
虹も若者のすべても、アコースティックバージョンもいいね。山内さんは観客を仲間につけるのがとても上手いなあと思った。良い意味でね。気持ちよく同じテンションにしてくれるというか。手拍子に好意的なのは、手拍子のリズムがあんま狂わない素晴らしいオーディエンスが多いからなのかしらん、と思ったりした。
終わった後、近くにいた女性が「私、虹大好きで」って言ってたその声が印象的だった。
 脇にフジファブリックの他メンバーがいると知って笑ってしまったんだけど、彼のソロではよくあることなのだそうだ(教えてもらった)。すごいな。


■Main:スパルタローカルズ
MCはアンコールまでほとんど無し。
バイオレンスサマーから始まって、しょっぱなから殺されるのかと思った。
黄金WAVEやギャラクシー空港、ピースにPOGO、と、私の孤独の友を次から次へと攻撃的なまでに熱く演奏してくれて、ちょっと訳がわからなくなった。山内総一郎氏が「スパルタローカルズはコールアンドレスポンス多いじゃん」と言ってて、(そうなんだー、意外)と思ってたけど、いや、コールしちゃうね。歌詞なんて何年も見てないのに自然と口をついてでる。衝動だ。すごい。
フロアの中央はぎゅうぎゅうで、誰も彼も手を挙げて唸りを上げて、それを煽るベースも、冷たく斬るようなギターのサウンドも私はたまらなく好きです。
なんとなく、解散前ではなくて今の彼らでスパルタローカルズを聞けたのが、私にとっては良かったなと思った。今ならまたスパルタローカルズの曲をできると思った、と語る彼らのインタビューを思い出して、しみじみ頷く。
彼らと同じように歳を重ねたフロアを見渡して、「明日は筋肉痛だね」と嬉しそうに呟いた安部コウセイ氏の表情、ずるいね。

セットリスト(ツイッターにあがってたの):
バイオレンスサマー
ロックとハニー
黄金WAVE
UFOバンザイ
ギャラクシー空港
ほたる
THE CLUB
名無しの犬公
GET UP!
ピース
POGO
(EN)FLy
(EN)トーキョウバレリーナ